21/5/2 天皇賞春予想

[サンケイスポーツ]の週刊Gallop(ギャロップ) 2021年5月2日号 (2021-04-27) [雑誌]

21/5/2 天皇賞春概要

京都競馬場の整備工事に伴い、今年は阪神競馬場での開催。
コースのレイアウトは発送地点が向こう正面に設置され、1周目が外回り→2周目に内回りコースを使用するトリッキーなコース。
この舞台で施行されたレースは、2月の松籟ステークスだけ。

血統

コースは違うものの、過去の天皇賞春では、基本的に父SS系しか好走していない。
内訳はディープインパクト産駒・ハーツクライ産駒・ステイゴールド産駒が多く、他にもディープインパクトの全兄ブラックタイド産駒、ディープインパクト直子トーセンホマレボシ産駒、ステイゴールド直子オルフェーヴル産駒

相当偏っており、ディープインパクト産駒・ハーツクライ産駒・ステイゴールド産駒だけに絞って狙いたい。
牝系でみると、ニジンスキー系やトニービン系、アンバーシャダイ系とスタミナ豊富な血筋を引いてる馬が多く、水準以上のスタミナ適正が必要不可欠。
同時に、長距離血統ながら母が短距離やマイルで走った馬だった場合の好走例も多い。

ディープインパクト産駒の菊花賞馬ワールドプレミアが血統的には最有力候補。
母の父がスタミナ豊富なアカテナンゴ

同舞台の松籟ステークスを勝ったディープインパクト産駒ディアスティマ
母スウィートリーズンは米ダート1600mのエイコーンSなどマイル以下の米ダート重賞3勝。
近親にダート1200mのドバイゴールデンシャヒーンを優勝したゼンデンなど、米ダート重賞勝ち馬多数。
一見短距離血統に見えるが、母が短距離馬でその父がミスプロ系というのは19年に2着したグローリーヴェイズと同じで、期待大。

ステイゴールド直子オルフェーヴル産駒のオセアグレイト。
いとこにディーマジェスティ・タワーオブロンドン、近親にイギリスG1を3勝したジェナラスなど多くのG1馬がいる優秀な一族。
スタミナ豊富な血統構成、距離適性はバツグン。
父がステイゴールド系、祖母の父がサドラーズウェルズと構成的にも相性バッチリ。底力は十分。

エピファネイア産駒のアリストテレス。
血統表にはスタミナ豊富な種牡馬が並び、優秀な牝系からも一流のステイヤー適性を感じさせる。
が、父SS系以外が走らない舞台であり、現に前走阪神大賞典でも大敗している。
正直厳しい。

3枠5番ディアスティマ 北村友一 4歳牡馬

唯一、今回と同舞台で行われた松籟ステークスを逃げ切り勝ち。
トリッキーなレアコース、緩急のあるラップ推移でロングスパート戦となり、そこでしっかり主導権を取って押し切った。
本番の天皇賞春でも同様のレース展開となるなら、今回もほぼ確実に主導権も握れる同馬にとっては圧倒的に有利。
ディープボンド、アリストテレスといった有力どころをマークせざるを得ない中、楽に逃げ切れてしまう可能性も。

穴を開けるなら逃げ先行馬。
イングランディーレ、ビートフラッグ、カレンミロティック

6枠12番ディープボンド 和田竜二 4歳牡馬

コントレイルと同馬主、同じ勝負服
クラシック皆勤ながら、皐月賞10着、ダービー5着、菊花賞4着、と後塵を排してきた。
が、距離が伸びるごとに着順は上昇。
古馬になって初戦の中山金杯芝2000mを14着惨敗ご、3000mの阪神大賞典で圧勝。
常に先行して競馬出来てきたし、長距離で才能開花したのが本物だとすれば、ここでも圧勝。

7枠14番ウインマリリン 横山武史 4歳牝馬

前走53キロから56キロへの斤量増となるが、他の有力牡馬の多くも56キロから58キロと未経験の斤量を背負っての今レースなので、特別に不利とはならないだろう。
日経賞を勝った割には、あまりにも人気無さすぎる。

牝馬の春天制覇は過去に1955年レダの一頭のみ。
だが、阪神3200mでの開催自体が27年ぶりの超異例、しかも無観客競馬。
近年は牝馬が牡馬を蹴散らしてG1制覇するのも当たり前になっており、しかも牡馬の長距離チャンピオンフィエールマン引退で、主役不在。歴史的快挙を成し遂げる可能性は充分。

皐月賞を制して勢いに乗る主戦の横山武史騎手にも注目は集まる。
特に横山家親子3人勢揃いというのが、JRA・G1史上初めてとあって、その点にも注目が集まる。
父典弘騎手は現役最多の天皇賞春3勝、祖父の横山富雄騎手も制覇しており、既に父子制覇は達成済み。
武史騎手か和生騎手が勝てば、史上初の父子3代での春天制覇、父典弘騎手が勝っても最年長での春天制覇記録となり、とにかく記録ずくめ。

管理する手塚調教師は、前年に春天連覇を成し遂げたフィエールマンのトレーナーでもある。
同一トレーナーによる春天3連覇を達成すれば、これまた史上初の大記録。

1枠2番アリストテレス ルメール 4歳牡馬

実は新馬戦・未勝利戦・すみれS、そして前走の阪神大賞典と、阪神競馬場では勝利なし。
菊花賞では、決して長距離得意とはいえないコントレイルをマンマークして僅差の2着に持ち込んだが、決して長距離適性があると感じさせるレース内容とはいえない。
ルメール騎手が引き続き手綱を取るという事もあり、阪神大賞典7着にも関わらず普通に人気しそう。
あまり積極的に買いたい要素はない。

ただ、長距離ほど一流騎手の価値が高まるというのも事実。
ルメール騎手は、シンプルに長距離めちゃくちゃ上手い。

1枠1番ワールドプレミア 福永祐一 5歳牡馬

2019年の菊花賞馬。
実質的に、現役バリバリのG1馬はこの馬のみ。
今回のメンバーの中には完全に格上。
重賞2勝のワールドエースの全弟という良血。
3歳春のクラシックには縁が無かったが、神戸新聞杯3着で権利を取り、菊花賞優勝、続く有馬記念も3着と好走。
ただ、その後体調が整わずに長期休養し、昨年のジャパンCで復帰して6着、続く有馬記念5着。

前走の日経賞は、スタートで後手に回って道中は中団待機。
それでも3,4コーナーから進出すると、直線ではメンバー最速の上がり3ハロンマークして3着。
1着ウインマリリンは斤量53キロ、2着カレンブーケドール斤量54キロの中、斤量57キロを背負ってしっかりと力を見せた。
他の有力牡馬も若い4歳馬で、58キロは未経験の馬が多数。
前哨戦としては完璧な競馬であり、本番の天皇賞春では十分に期待出来る。

2枠4番シロニイ 松若風馬 7歳牡馬

ソダシの叔父に当たる同じく白毛のシロニイ。
前走の阪神大賞典で重賞初挑戦。
道中離れた2番手を追走し、最後の直線では一旦先頭に立つという見せ場も作った4着。
同舞台で行われた前々走の松籟ステークスにも出走しており、先行して4着。
最終週荒れた馬場、人気有力の差し馬たちが牽制しあい、楽に先行出来れば一発ありえる。
雨が降ってくれれば、なおよし。積極的に狙いたい一頭。

2枠3番カレンブーケドール 戸崎圭太 5歳牝馬

前走54キロから56キロへの斤量増となるが、他の有力牡馬の多くも56キロから58キロと未経験の斤量を背負っての今レースなので、特別に不利とはならないだろう。

相手なりに走り、勝ちみに遅いが、ハイレベルのG1で2着3回の実績を誇り、戦ってきた相手は今回のメンバーよりも強い。
しかし、過剰人気するようなら、他にも買いたい馬はいるので・・・

8枠17番オーソリティ 川田将雅 4歳牡馬

父オルフェーヴル 母ブルーダヌーブ

前走、東京3400mのダイヤモンドステークス2着。
距離短縮で挑む馬は唯一。

昨年3歳時には、青葉賞とアルゼンチン共和国杯を連勝しており、ステイヤーとしての片鱗は感じさせる。
まだまだ馬は未完成で、これからの成長が大いに期待出来る逸材。
血統的にはステイヤー適性バッチリ、ここで一発あっても不思議無い。

8枠15番オセアグレイト 横山典弘 5歳牡馬

昨年の中山3600mステイヤーズステークス優勝。
勢いは息子にあるが、長距離・先行馬・人気薄に乗る横山父は不気味な存在。
ステイヤーズS後、有馬記念9着、日経賞6着だが、時計的にはワールドプレミアやカレンブーケドールからそこまで負けていない。

4枠7番ユーキャンスマイル 藤岡佑介 6歳牡馬

有力馬が勝つために早めに仕掛けて潰れてくれれば、おこぼれで3着内に突っ込んでくる可能性あり。

スタミナ豊富なタイプで、キレ味が求められる京都コースよりも阪神コースの方が合いそう。
芝の荒れた最終週、雨も降って芝が重い。
小回り求められる有馬記念も苦手だし、得意に出来る唯一のチャンスといえる。

7枠13番ナムラドノヴァン 内田博幸 6歳牡馬

万葉S1着、ダイヤモンドS4着、阪神大賞典3着
長距離レースを後方から追い込んで掲示板に突っ込んでくる。
有力馬が勝つために早めに仕掛けて潰れてくれれば、おこぼれで3着内に突っ込んでくる可能性あり。

4枠8番ディバインフォース 武豊 5歳牡馬

2走前阪神芝2600m2勝クラスの特別競走で、後方から追い込んでレコード。
前走3勝クラスの中山芝2500m3着。
普通なら、G1無理だが、今回の天皇賞春なら一発あってもおかしくない。

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