半導体業界をリードするレーザーテック(銘柄コード:6920)が、2023年4月28日に発表した2022年7月~23年3月期の連結決算では、純利益が前年同期比59%増の207億円と過去最高を更新しました。
この好調な業績は、21~22年に受注した半導体の微細化に対応したマスク検査装置などの出荷が順調に進んだことによるものです。
売上高は48%増の794億円、営業利益は66%増の274億円といずれも過去最高となりました。
電気自動車(EV)などに使われる次世代半導体の検査装置の需要が好調で、顧客先での保守点検サービスも伸びました。
23年6月期通期に関しては、連結売上高が前期比55%増の1,400億円、純利益が33%増の330億円の見通しを据え置いています。
一方で、足元では半導体メモリー需要の落ち込みなどが影響し、顧客の設備投資が停滞しており、装置受注も減速しています。
2022年7月~23年3月の受注高は1,281億円で、前年同期に比べて50%落ち込んでいます。
このような状況を踏まえ、レーザーテックは先端半導体業界の成長を背景に、業績拡大が期待できる銘柄ですが、市場環境や競合他社との競争、顧客の投資計画の変更など、リスク要因も存在します。
投資家はこれらの要素を総合的に評価し、長期的な視点での投資判断を行っていくことが求められます。
総じて、レーザーテックは独自の技術力と半導体市場での強固なポジションを持ち、今後も業績拡大が見込まれます。投資家は同社の技術革新や市場動向を注視し、リスク要因を考慮した上で、適切な投資判断を行っていくことが重要です。
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