平安S:グロリアムンディはキンカメ系の成功パターン
平安Sでは、グロリアムンディが前々走から続く重賞連勝を達成し、1番人気に見事に応えました。
この活躍は父キングカメハメハの血を引くことに由来し、彼はホッコータルマエやチュウワウィザード、ジュンライトボルトなどの優れたダート種牡馬を数多く輩出しています。
グロリアムンディの勝利により、キングカメハメハ産駒のJRAダート重賞勝利数は20勝目をマークしました。
グレード制が導入されて以来、この数字に到達したのはゴールドアリュール(22勝)に次いで2頭目となります。
その20勝中18勝は4コーナーの中距離戦で、ワンターンのマイル戦が得意だったゴールドアリュールとは異なるタイプです。
グロリアムンディは、キングカメハメハ系が成功を収める典型的なパターン、すなわちトライマイベストを強調する配合構成を持ち、4分の3同血クロスのトライマイベスト≒カリヨンミス4×3という特徴的なクロスを保有しています。
アーモンドアイやリバティアイランドも同様のパターンから生まれました。
さらなる進化が期待される彼の次回レース、特に帝王賞への出走が可能であれば、極めて興味深い展開が予想されます。
キタサンブラック産駒のダービー
一方で、きさらぎ賞2着のオープンファイアが青葉賞出走を見送り休養に入ったことで、今年の日本ダービーにディープインパクト産駒が出走する可能性は消滅しました。
2011年から昨年まで12年連続で出走を達成し、史上最高の7回の優勝を誇っていたディープインパクトの不在は、他の種牡馬にとってはダービー馬を出すチャンスが大幅に広がったという見方ができます。
ダービーの単勝予想オッズを見ると、1番人気のソールオリエンスと2番人気のスキルヴィングはどちらもキタサンブラック産駒です。
この春、キタサンブラックへの種付け申し込みが過去最高を更新し、社台スタリオンステーションはその対応に苦慮していると伝えられています。
牝馬二冠馬リバティアイランドを輩出したドゥラメンテが健在であれば、人気がもう少し分散していたかもしれません。
楽しみな新種牡馬たち
初年度産駒のコントレイルの出来が非常に良いとの評判も馬産地から聞こえてきます。
種牡馬の力関係は刻一刻と変わりつつあり、常に新しい情報に目を向け続けなければ、すぐに時代遅れとなってしまいます。
ダービーの翌週から始まる新馬戦には、多くの新種牡馬産駒が出走予定となっており、レイデオロやブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャードといった種牡馬たちからどの産駒が台頭してくるのか、非常に楽しみな展開が待ち受けています。
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