9766 コナミグループ 「桃鉄」「eFootball」「遊戯王」で増収増益、小島監督抜きMGS3リメイク発表、ウマ娘サービス停止要求でヘイト集めるが経営的には正しい判断

コナミグループ:ゲーム業界の重要なプレーヤーとその業務詳細

コナミグループは、家庭用・携帯用のゲームソフト大手であり、スポーツ施設も手掛ける多角的な企業です。
1973年に設立され、今日では業務用ゲーム機、玩具、カジノ機器など多岐にわたる事業を展開しています。

ゲーム事業

コナミは「eFootball」「プロ野球スピリッツ」「パワプロ」といったスポーツゲームで知られ、その強みを活かし、大会を主催するなどeスポーツの市場を開拓しています。
また、スマートフォン向けゲームへの注力を進め、その収益柱に成長しています。

業務用ゲーム機では、大型機やネット対応機に強みを持ちます。
玩具部門では、「遊戯王」カードが中心となっています。

カジノ機器とスポーツ施設事業

カジノ機器は、米国、豪州、アジアで展開しています。
これらの地域での成功は、コナミグループの世界的な影響力を示しています。

スポーツ事業では、直営・受託両方で運営しており、日本国内におけるスポーツ施設の業界首位を保持しています。
この事業の成功は、コナミがただのゲーム会社でなく、広範で多角的な事業展開を行っていることを示しています。

企業の詳細と株式情報

コナミグループは1984年に上場し、本社を東京都中央区に構えています。
主要子会社には、コナミデジタルエンタテインメント、コナミアミューズメント、Konami Gaming、コナミスポーツが含まれます。

2022年12月時点での従業員数は、連結で4,920名、単体で209名です。
平均年収は744万円で、平均年齢は39.3歳となっています。

コナミグループの株式は、東京証券取引所とロンドン証券取引所に上場しています。
最大の株主は日本マスタートラスト信託銀行信託口で、20.99%の保有比率を持っています。
次いで、一般財団法人上月財団が11.91%、コウヅキホールディングが10.94%の保有比率を持っています。

コナミグループは、その多角的な事業展開と幅広い影響力を持つ企業として、ゲーム業界だけでなくスポーツ施設業界においても重要な役割を果たしています。
今後もその動向に注目していきたいところです。

参照URL: https://www.konami.com/

コナミグループの業績予想と四季報分析:ゲーム業界の鍵を握る企業の堅調な成長

こんにちは、今日はコナミグループ(コード:9766)の業績予想と四季報の分析についてお話します。
この企業はスポーツゲームやスマートフォン向けゲームをはじめとするゲーム事業や、スポーツ施設運営といった多角的な事業展開をしており、特にゲーム業界において重要な位置を占めています。

業績予想と実績:上向くと見込まれる成長

2023年3月期の業績予想について見てみましょう。
売上高は303,000百万円、営業利益は42,500百万円、税前利益は42,500百万円、純利益は29,000百万円と予想されています。
一株当たりの利益(EPS)は213.9円、一株当たりの配当(DPS)は124円です。

過去の実績と比較すると、売上高や営業利益などは減少傾向にありますが、これは一部のゲームタイトルが予想を下回った影響と考えられます。
しかし、2024年3月期には、売上高、営業利益、税前利益、純利益すべてが増加し、特に売上高が315,000百万円、営業利益が52,000百万円と予想されており、スマホ向けゲームの堅調な続きと新作ゲームの貢献が見込まれています。

特筆すべき動向:『桃太郎電鉄ワールド』と『遊戯王』

特に注目すべきは、2023年に発売された『桃太郎電鉄ワールド』と、2024年に25周年を迎える『遊戯王』です。
『桃太郎電鉄ワールド』は、前作が累計350万本超の大ヒットを記録したことから、今作も高い売上が期待されています。
『遊戯王』についても、25周年記念パックやグッズなどの展開により、引き続き売上への寄与が期待されています。

財務指標:堅調な資本状況と良好なキャッシュフロー

コナミグループの財務状況は非常に堅調です。2022年12月時点の総資産は524,079百万円、自己資本は367,940百万円で、自己資本比率は70.2%となっています。
これは企業が健全な資本状況を維持していることを示しています。

さらに、キャッシュフローも良好で、営業CFは965億円、投資CFは-229億円、財務CFは-279億円となっています。
現金等の残高も2,507億円と高水準を保っています。

以上の分析から、コナミグループは新作ゲームのリリースや人気タイトルの記念年といったポジティブな要素を抱えています。
また、財務状況の堅調さも評価できます。今後のさらなる成長に期待したいと思います。

コナミグループの株価指標とライバル企業比較:ゲーム業界の競争力分析

コナミグループの主要株価指標

コナミグループの時価総額は約10,690億円、売買代金は4,355百万円で、一日平均の出来高は585,600株です。
予想PER(株価収益率)は2024年3月期で26.07倍、2025年3月期で23.75倍となっています。
また、実績PBR(株価純資産倍率)は2.68倍です。

また、予想配当利回りは2024年3月期と2025年3月期ともに1.66%、1株あたりの純資産(BPS)は2,714円(2022年12月時点)で、自己株保有率は5.5%となっています。

年初来高値は7,760円(2023年5月19日)、年初来安値は5,580円(2023年1月16日)で、年初来株価上昇率は+24.7%となっています。200日移動平均乖離率は+13.5%です。

ライバル企業との比較

次に、同じゲーム業界のライバル企業と比較してみましょう。
比較対象はバンダイナムコホールディングス(コード:7832)、スクウェア・エニックスホールディングス(コード:9684)、そしてセガサミーホールディングス(コード:6460)です。

バンダイナムコホールディングスの時価総額は約22,244億円で、コナミグループの約2倍以上となっています。
予想PERは24.45倍で、実績PBRは3.38倍です。
これらの数字からみて、バンダイナムコは投資家から高い評価を受けていることがわかります。

スクウェア・エニックスの時価総額は7,989億円、予想PERは20.75倍、実績PBRは2.46倍となっています。
これらの指標はコナミグループと比較するとやや低めですが、強固な業績と評価を持つ企業であることが伺えます。

セガサミーホールディングスは時価総額6,641億円、予想PERは16.60倍、実績PBRは1.83倍となっています。
これらの指標はコナミグループよりも低めですが、セガサミーもまた堅実な業績を上げていることが確認できます。

この比較分析から、コナミグループは競争力のある指標を持つ一方で、同業他社と比べるとまだまだ上を目指せる位置にあると言えます。
しかしながら、予想PERや実績PBRから見ても、市場からの評価は決して低くはなく、今後の業績向上によってさらなる評価向上が期待できます。

今後のコナミグループの動向に注目していきましょう。

メタルギアソリッド3リメイク作を発表

コナミは、2023年5月24日にメタルギアソリッド3のリメイク作が制作中であると発表しました。
このリメイク作は、PS5、PC、Xbox Series Xに対応することが明らかにされています。
新バージョンのタイトルは「Metal Gear Solid Delta: Snake Eater」で、スタイリッシュに「Metal Gear Solid Δ: Snake Eater」と表記される予定です​。

このリメイク作は、オリジナルの声優陣、豊かな物語、厳しい環境での戦闘サバイバルの広範な機能を特徴とし、これまでにないグラフィックと没入感のあるサウンドで進化しています。
開発チームは、「Metal Gear Solid Δ: Snake Eater」がオリジナルの物語とゲームデザインの忠実な再現になるよう、そしてゲームプレイを驚きのビジュアルとシームレスなユーザーエクスペリエンスで進化させるよう努力しているとコメントしています​​。

このリメイク作の発表と並行して、コナミは今夏に「Metal Gear Solid: Master Collection Vol. 1」をリリースすることも発表しました。
このコレクションには、初代の「Metal Gear Solid」、そして「Metal Gear Solid 2: Sons of Liberty (HD Collection version)」、「Metal Gear Solid 3: Snake Eater (HD Collection version)」が含まれる予定です​。

オリジナルの「Metal Gear Solid 3: Snake Eater」は2004年にPlayStation 2でリリースされ、フランチャイズの初代メタルギアの前日譚として位置づけられています。
1960年代を舞台に、プレイヤーはNaked Snake(別名Big Boss、フランチャイズの最初のゲームの悪役)を操作し、主にソビエトロシアでのミッションに臨みます。
Metal Gear Solid 3は、フランチャイズのステルスベースのゲームプレイにカモフラージュの要素を導入し、近接戦闘のメカニクスを付け加えたことで知られています。

オリジナルが初めてリリースされたとき、Hideo Kojimaの「Metal Gear Solid 2: Sons of Liberty」への革新的な続編であるこのゲームは、ほぼ一貫して絶賛されました。
ゲームの印象的なストーリー、詳細なボス戦、大いに語られたはしごの登りのシーンなどが、メタルギアソリッド3をフランチャイズで最も愛されたエントリーの一つにしました。
もちろん、「Snake Eater」のテーマソングの耳に残るメロディを忘れてはなりません。

メタルギアソリッド3のリメイク作を発表するというコナミの決定は、同社が別のフランチャイズ、Silent Hillに対して取っているアプローチと一致しています。
出版社は、現代のプラットフォームでSilent Hillシリーズの第2作をリメイクするために、開発者のBloober Teamを採用しています。
これは、シリーズの最初のゲームをスキップして、より人気のある続編を選択するという方針です。

小島秀夫監督や大塚明夫さんが関与しない事を不安視するゲームユーザーの声

このリメイク作に対するファンの反応は賛否両論で、特に小島秀夫監督の関与の有無が焦点となっています。
また、大塚明夫さんが演じるソリッド・スネークのオリジナルの声の使用も注目されています。

メイクがオリジナルの作品を正確に再現するのであれば問題ないとの意見が大多数ではあります。
しかし、オリジナルの声優が使用されない場合、一部のユーザーはリメイクをプレイしたくないとの意見も多くあります。

一方で、リメイク作には期待する声もあります。
その理由として、リメイク作がオリジナルのストーリーを維持するというコナミの決定や、ゾンビ要素が排除されていることが挙げられています​​。

ゲームユーザーの立場としては、コナミが小島秀夫監督のいない状態でMGSシリーズを適切に継続できるかについて懐疑的であり、このリメイクがコナミの真剣なゲーム業界への復帰の証か、それともただのIPの乱用にすぎないのかについて見守ることしかできません​。

ただ、投資家の立場から俯瞰すると、大人気ゲームのリメイク作の発売は、経営的な観点からは失敗の可能性が少ない適切な判断といえます。

桃太郎電鉄の大ヒットと新作「桃太郎電鉄ワールド」の発表

大ヒットを記録した「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!」は、任天堂スイッチ専用としてリリースされ、11週連続で販売チャートの1位を獲得しました。
その売上は驚異的な300万本を突破し、任天堂自身の「ペーパーマリオ オリガミキング」や「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」などと並ぶヒット作となりました。
これは特に驚くべきことで、このゲームは日本国内でしかリリースされていないにも関わらず、大きな成功を収めています。

新作「桃太郎電鉄ワールド」は、2023年中に任天堂スイッチにて日本でリリースされる予定で、これまでの桃太郎電鉄シリーズとは一風変わったゲームプレイを提供します。
シリーズ初となる球体の地球上でプレイすることができ、世界各地に自分のマークをつけることができます。
地球全体が3Dで再現されており、各国や地域間の位置関係や距離感を楽しむことができます。
桃太郎電鉄ならではの要素、例えば世界中の不動産やキャラクターが大量に登場し、新たに設けられた世界各地のイベントや歴史的な英雄たちが待っています。

引き続き、桃太郎電鉄シリーズはコナミへの収益に大きく貢献する事が期待されています。

コナミがウマ娘の全面的なサービス停止を求めてCygamesを特許侵害で訴訟

コナミグループ子会社コナミデジタルエンタテインメントは、Cygamesのスマートフォンゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」について特許侵害があったと主張し、東京地裁に訴訟を起こしました。

コナミ、特許侵害で訴訟

コナミは、ウマ娘の生産、使用、提供の差し止めと、40億円と遅延損害金の支払いを求めています。
しかし、特許侵害の詳細については明らかにしていません。
コナミは、「特許はクリエイターの開発の歴史であり、会社の財産。守るべきものはしっかりと対応していく」という姿勢を示しています。

同社はまた、「ゲームを楽しんでいるユーザーから遊びを奪うことが目的ではなく、判決が出るまでにユーザーの不利益にならない形で対応をしてもらえることを期待している」と表明。

一方、Cygamesは、「特許権を侵害している事実はない」と反論し、訴訟手続きの中で自社の正当性を主張する意向を示しています。

ユーザーとネットコミュニティの反応

この訴訟により、ウマ娘のサービス終了を不安に思うファンが多く、ネット上ではコナミへの批判が高まっています。
特許侵害の具体的な詳細が明らかでないことから、「ウマ娘の育成システムがコナミの野球ゲーム『パワプロ』シリーズに似ているのが原因なのでは」との推測や、「ウマ娘はパワプロとは違う」といった議論も巻き起こっています。

特許5814300の可能性

コナミが2015年10月に取得した特許5814300(ゲーム管理装置・プログラム)が関係している可能性が指摘されています。
一方、Cygamesは2023年3月に特開2023-32730(情報処理方法・情報処理システム・情報処理プログラム)の特許を取得しており、これが問題となり訴訟に発展した可能性も指摘されています。

勝訴した場合の金銭的利益

コナミが訴訟で勝訴すれば、要求している40億円と遅延損害金を受け取ることができます。
これは一時的な利益をもたらす可能性があります。

イメージとブランド価値の影響

訴訟は公衆の目に留まるため、コナミのブランドイメージに影響を与える可能性があります。
訴訟の結果により、消費者のコナミに対する信頼が増すか、逆に失望や批判が生じるかもしれません。
現在のところ、一部のゲームファンからは否定的な声が挙がっています。

特許ポートフォリオの強化

勝訴すると、コナミの特許ポートフォリオが他社からの侵害に対する防衛手段として強化され、その価値が高まる可能性があります。

訴訟費用とその影響

一方で、訴訟は時間と資源を必要とします。法律家への報酬、時間の投資、そして注意が他の重要な業務から逸れる可能性があるため、訴訟は短期的な費用を伴います。

ビジネスパートナーシップへの影響

特許訴訟は、他の企業とのビジネス関係やパートナーシップに影響を及ぼす可能性があります。
コナミの訴訟が業界の他の企業にどのように受け取られ、それが将来的なパートナーシップや取引にどのように影響するかは未知数です。

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