
25名のドクターに取材して、著者が噛み砕いて説明。
お酒はゼロリスク主義者には薦められないが、長くお酒を楽しみたい人にとって必読の書。
これを食べたら、これだけやってればいい、といった極端なハウツーを記載したものではなく、医学的にエビデンスのあるものを網羅している。
漢方では「酒はクスリ」
漢方の世界では、医療にお酒はつきもので、薬効があると考えられている。
中国では昔から薬効のある生薬を漬け込んだ薬酒が使われてきた。
日本では「養命酒」が有名。
個人的なオススメは、「陶陶酒 マカストロング」
アルコール度数25度でストレートで飲むには最初はキツイが慣れてくると、辛口で少量でも飲みごたえがあって、満足感が高い。
ビールやハイボールなどを飲むよりも悪酔いはせず、二日酔いがしない。
ただ、「酒はクスリ」といっても「過ぎたら毒」であり、これは漢方に限ったことでは無く、西洋薬も含めた全ての飲食に共通する。
まずは五苓散
体質的な制限も少なく、まずは飲酒前でも飲酒後でも、二日酔いのときでも、とりあえず飲んでおいて損は無い。
慢性的な頭痛・むくみ・口渇・下痢・嘔吐・排尿困難などの「水毒」に効果があり、体内の水の流れに問題がある人に効果がある。
二日酔いに限らず、とりあえず頭痛がするようなら、ロキソニン等の頭痛薬と異なり、副作用の少ない五苓散を飲んでおくのがベターな選択肢といえる。
解毒剤としての「黄連解毒湯」
五苓散に次いで二日酔い対策に使われる漢方薬。
酒毒を消す、解毒剤的な役割をしてくれる。
熱による炎症を抑える効果があり、解熱・のぼせ・赤ら顔・アトピー性皮膚炎などの改善のために処方される。
寒がりや冷え性の人には向かない漢方薬で、特にお酒を飲んで顔が赤くなったり、体が火照りやすい人にピッタリな漢方薬。
花粉症にも効く「酢酸菌酵素」
バルサミコ酢はワインから作られ、お酢はお酒から作られる。
アルコールからお酢の成分である酢酸を作る際に、酢酸菌の力を借りている。
酢酸菌の周りに酢酸菌酵素が付いていて、これがアルコールを酢酸に変える働きがある。
体内でアルコールが分解されるプロセスも同様に、肝臓でアルデヒドに分解され、更にアルデヒド脱水素酵素により酢酸に分解される。
「酢酸菌酵素」は、アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素そのもの。
これまでのウコンや肝臓水解物のサプリが肝臓の奮起を促すものであるのに対して、外から2つの酵素を足すというコンセプトは新しい概念。
酢酸菌酵素は肝臓と同じ働きをしてくれる「第二の肝臓」であり「サブ肝臓」
酢酸菌の花粉症への効果
花粉症・アレルギーの予防・改善には、一般的に発酵食品を摂取し、多様な菌を体内に取り込むのが良いとされている。
酢酸菌は、免疫細胞の抗原受容体である「TLR2」と「TLR4」の両方に作用する事が確認されている。
特に「TLR4のスイッチを押せる事が強みで、乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌は「TLR2」のスイッチしか押せない。
免疫バランスを整え、免疫の誤作動や過剰反応を抑制し、花粉症などのアレルギー症状を抑えると考えられている。
ただ、「酢酸菌」が優れているから、「乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌」の摂取が不要というわけではなく、一緒に摂取する事で相乗効果がある事が確認されている。
特に併用する事によって、マクロファージをより活性化する事が出来る。
多様な菌を摂取する事で、免疫を整え、病気知らずの体を作る事が出来る。
当然ながら、新型コロナの感染も防げる。
ワクチンを摂取したり、高額な新型コロナ専用の薬を服用するよりも、多様な菌を摂取して免疫を強化する事によって予防を目指す方が、副反応・副作用・後遺症に掛かる恐ろしいリスクに怯える必要も無くなる。
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