WEB3 上昇期待に依存した投機資金頼みの実情

DeFiという幻想

DeFiはブロックチェーン上で金融機関などを介さずに世界の誰もがアクセス出来る金融サービスを実現出来るとの謳い文句で登場。
信用力のある金融機関が安全な取引を仲介する従来の金融と比較して、圧倒的低コストで利用者同士を繋ぎ、海外送金などの手数料のタダ同然になるという触れ込み。
レンディング・デリバティブ・保険などにも応用を広げていき、コストが重い従来の金融秩序を変革出来るという期待があった。

数々のDeFiプラットフォームが乱立していく中で、例えばDeFiプラットフォームにイーサリアムを貸し出せば、数%の利回りの他にトークンが貰えて、さらにこのトークンも預ければまた利回りとトークンを貰える、というみるみるお金が増えていくという夢のような経済循環があった。
しかし、実態はほとんどポンジスキームに近いもので、相場の上昇期待に基づいた流入資金に頼り切った脆い構造が暴露されてしまった。
特に強欲なヘッジファンドがレバレッジをかけて大量の資金を流し込んでいたため、ひとたび相場が下落基調となり資金流出が加速していくと、あっという間に崩壊していき、夢のような高利回りも一瞬で水の泡になった。

セキュリティも脆弱で、22年2月に「ワームホール」で3億2200万ドル、3月に「ローニンネットワーク」で6億1500万ドルのハッキングが起きており、北朝鮮やロシアの核弾頭ミサイルや戦争の資金になっている可能性が高い。

マネーロンダリングも政府の規制や認可を受ける交換業者をすり抜け、DeFi経由が急増している。

DeFiが投機マネーの遊び場ではなく、社会の利益になる何かをもたらせるかどうか。
社会から存在意義を問われる重大な局面を迎えている。

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